ウニ丼とエイサー

ウニ丼とエイサー？何これ・・・？
確かにこれといった関連はありません。ただ強いてあげれば両者とも夏モノだということです。
でも私にとってはこれは夏の一大イベントで、これなくしては夏は始まらないし、終わりません。
今年はウニは不漁で、賞味期間も例年の２か月から１か月という短い期間で終わってしまいました。
残念ながら新鮮なウニ丼を味わうことはできず、今年の夏の忘れ物になりました。
旧盆の頃は先祖の霊を供養するため各地でエイサーが行われます。そのエイサーも今日ではその枠を超え、今や行事の中心的存在にまで発展し、「○○○エイサーまつり」として一つのイベントを張り、多くの観衆を集め、我々の生きすだま（生霊）を供養（？）しているようです。
今年は台風の影響で、「沖縄全島エイサーまつり」、「うるま市エイサーまつり」、「青年ふるさとエイサーまつり」等々が同じ日に集中し、お目当ての青年会のエイサーを見ることができませんでした。
今夏はエイサーを見ることなく過ぎてしまうのかと諦めていたところ、「屋慶名エイサー１２０年の祭り」が開催されました。
これが最後のチャンスと思い、万難を排し喜び勇んで見物に出かけました。１２０年の歴史を持つという屋慶名エイサー。華やかな衣装、縦横無尽に変化する隊列。一糸乱れぬ演舞に観客は魅了されました。
この祭りに花を添えたのが全国的にも人気があり追っかけも出ると言う平敷屋青年会のエイサーです。
白黒の僧侶風の衣装に裸足でパーランクーを叩きながら舞う姿は屋慶名エイサーに比べると質素で派手さはなく見栄えはしないが、見れば見るほど引きこまれます。
まるで、「噛めば噛むほど味が出るスルメ」みたいなエイサーです。不適切な表現でゴメンナサイ。
この「屋慶名エイサー」と「平敷屋エイサー」は、とりわけ好きなエイサーです。
そういう訳で、今年の夏は忘れ物はあったけれど、最後に好きな伝統あるエイサーも堪能できたし、今年もいい夏だったことにしよう。
（仲栄真　功）