これでいいのだ!
家族でツタヤへ出かけた。娘たちのDVDを借りるためだ。
棚にはアンパンマンやディズニーキャラクターはもちろんのこと、意外なところで「ガッチャマン」などもあって、自分の方が見てみたいと思うタイトルも並んでいた。
彼女らが選んだのは、何と天才バカボン。「何で知ってるの?」と小学1年の娘に聞くと、「テレビで見たことがある、面白いよ。」と言う。となりで4歳の娘もうなずく。
よりによってバカボンかよ!と思った。子供の頃は、脈絡のない馬鹿馬鹿しさがたまらなくて良く見ていたものだが、親となるとだいぶ立場が違う。(その昔、「全員集合(ドリフターズ)ばかり見ていると馬鹿になるよ!」と言われて反抗したが、今はそう思う側になってしまったか・・・)
気持ちを抑えてDVDを借り、見ることにした。何十年振りだろうか。相変わらず警官は拳銃をぶっ放しているし、レレレのオジサンは「お元気れーすかぁー?」だし、バカボンのパパも健在だった。娘たちは大笑いだ。
・・・いたずらの限りを尽くし、まわりに迷惑をかけておきながら、「これでいいのだ」はないだろう・・・ずーっとそう思っていた。けれど今回何十年ぶりに見て、バカボンのパパの偉大さにハッとした。
やらかしたことは、決して褒められるものではない。その仕返しとして、相手にこっぴどくやられることもある。でもバカボンのパパは、その仕返しもひっくるめて「これでいいのだ」なのだ。「許す」力を持っている。家族を心から愛し、温かさがある。
作者の赤塚不二夫さん自身がそういう人柄だったとのことだ。享年72歳。早すぎる旅立ちだと思うが、御本人にとっては、やはり「これでいいのだ」だったのだろうと思う。合掌。
「なかえま通信’08/8月号より」 (担当:大城 章)
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